「音楽専門学校 東京スクールオブミュージック専門学校 渋谷」とのコラボレーション企画として、これまで《ボイトレ講座》《DTM講座》《照明講座》《ダンス講座》をお届けしてきたが、その完結編として体験入学者を迎えての「ライヴリハーサルオペレート体験&スペシャルライヴ」を開催(ボイトレ講座とDTM講座は後編もあるので乞うご期待)! 音響や照明など、実際にOfficial髭男dismのリハーサル運営を体験した参加者は、メンバーを間近してのリハ体験に大興奮! そのライヴの模様をレポートします!

「ライヴリハーサルオペレート体験&スペシャルライヴ」レポート

 

一般客に加え、ライヴリハーサルオペレート体験者も来場したこの日のライヴは、「音楽専門学校 東京スクールオブミュージック専門学校 渋谷」の最上階に併設されたライヴ会場にて開催。通常のワンマンライヴよりもミニマムなセットリストだが、人気曲や定番曲を押さえた選曲で、夢を持つ若者へのエールを込めた熱いパフォーマンスとなった。

彼らが持つ圧倒的なポップネスを証明した「恋の前ならえ」「愛なんだが・・・」で、会場は瞬く間に魔法がかけられたような多幸感に包まれる。ちなみにこの日のライヴは、PAや照明、機材周りのケアは在校生もサポート。ブラスサウンドを効かせたグルーヴィな「ブラザーズ」、アーバンな雰囲気漂うディスコチューン「Tell Me Baby」など、タフさとしなやかさを持ち合わせた演奏に観客の体も自然と左右に揺れる。

藤原聡(Vo,Piano)が高校生の頃、耳に鮮烈に残るメロディーが浮かび、それをガラケーに録音して完成させたという「夕暮れ沿い」では、楢崎誠(Ba,Sax)がサックス、小笹大輔(Gt)がエッグシェイカー、松浦匡希(Dr)がカホンを持ったアコースティックセットで、先ほどとは打って変わって温かな空気に。「歌詞を聴いてほしくてアコギバージョンで披露します」という藤原のMCで始まった「異端なスター」では、アコースティックギターを手にして魂の歌を聴かせる。

「キレイじゃない感情を歌にするのが怖かったけど、『異端なスター』で吐き出してからさらけ出せるようになりました。そんな気持ちの変化から生まれた曲を聴いてください」。心象風景を描く、美しく切ないラブソング「LADY」。叱られたり、人間関係の板挟みにあったり、藤原が社会人時代に経験した苦さと甘さを綴った「コーヒーとシロップ」は、まさに本企画にピッタリの楽曲だ。

後半、ソウルフルでハッピーな「日曜日のラブレター」「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!」「SWEET TWEET」を披露し、心地良い一体感とともに駆け抜けたヒゲダン。音楽を通じて大事なメッセージを受け取ることができる、改めて愛すべきバンドであることを強く感じる濃密なライヴだった。

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photo by 美登一 (Zantö)